2015-01-01から1年間の記事一覧

【蜘蛛女のキス】 マヌエル プイグ 感想

【蜘蛛女のキス】 マヌエルプイグ 感想 100/90 1976年 アルゼンチン マヌエル プイグの作品 ◉舞台は、ブエノスアイレスの刑務所の獄房の一室。 未成年に対する性犯罪で投獄されているゲイのモリーナと、社会改革を目指す若き活動家のヴァレンティンが徐々に…

【都会と犬ども】マリオ・バルガス・リョサ 感想その1

【都会と犬ども】 マリオ・バルガス・リョサ 感想その1 ◉あらすじ 厳格な規律の裏では腕力と狡猾がものを言う、弱肉強食の寄宿生活。首都リマの士官学校を舞台に、ペルー各地から入学してきた白人、黒人、混血児、都会っ子、山育ち、人種も階層もさまざまな…

【都会と犬ども】 マリオ・バルガス・リョサ 感想その2

【都会と犬ども】 マリオ・バルガス・リョサ 感想 その2 第一部は、士官学校での生活がどんな感じかと、そこでの人間関係が主に描かれる。 少年達の過剰なふざけ具合に少し疲れるが、第一部の最後に、奴隷の死という大きな出来事が起こる。これにより第2部か…

【緑の家】感想2 マリオ・バルガス・リョサ

◉面白かった所 P178 ★ラリータが、フシーアが出て行ったきり戻って来ないので、心配で孤独を感じている所に、インディオのフムが戻って来る場面。 最後はフムが自分に好意を持っているのを知っていて関係を結んだかのような描写で終わる。 話している人物が…

【緑の家】感想1 マリオ・バルガス・リョサ

◉あらすじ 《緑の家》を建てる盲目のハープ弾き、スラム街の不良たち、インディオを手下に従えて他部族の略奪を繰り返す日本人 ペルー沿岸部の砂の町とアマゾン奥地の密林を舞台に、様々な人間たちの姿と現実を浮かび上がらせる バルガス-リョサの代表作。 …

【コレラの時代の愛】 ガルシア マルケス 感想

【コレラの時代の愛】 ガルシア マルケス 感想100/87【百年の孤独】とはまた違った壮大な時の流れを描く愛の物語。◉ストーリー序章老齢の医師フベナル ウルビーノ とその妻フェルミーノ ダーサ の話から始まる。ある日家から逃げ出したオウムを捕まえようと…

エレンディラ 映画 感想

エレンディラ 映画感想 100点/90点 105分 1983年 フランス メキシコ 西ドイツ合作 ルイ グエッラ監督 ガルシア マルケス原作のエレンディラに相当な感銘を受け、どうしても見たいのでVHS借りてきての鑑賞。 あらすじ ガルシア マルケスの中編小説を映画化。…

【百年の孤独】感想1 ガルシア マルケス

文句なしの名作 自分のオールタイムベストの中には必ず入る 一作 ◉ストーリー ホセ アルカディオ ブエンディア とウルスラ の夫妻が作り上げた町 マコンド その町とブエンディア一族の隆盛と 滅亡 の100年を 描いたストーリー。 ◉序章 フランシスドレイクが…

【無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語】ガルシア マルケス 感想

【無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語 】 ガルシア マルケス 感想 ◉コロンビアのノーベル文学賞作家 ガルシア マルケスの中編小説 ☆ ストーリー 厳しい祖母と屋敷に住む純粋無垢なエレンディラ。祖母の厳しいしつけと家事で、エレンディ…

【エレンディラ】 ガルシア マルケス 感想 その2

【エレンディラ】 ガルシアマルケス その2引き続き 面白かった後半2編の感想◉奇跡の行商人、善人のブラカマン☆ストーリー奇跡を起こせると嘘をつき 物を売り歩くインチキ行商人のブラカマンブラカマンに興味を持った貧しい子供が親元からブラカマンに買われ…

【エレンディラ】 ガルシアマルケス 感想 その1

【エレンディラ】 ガルシアマルケス 100点/100点 コロンビアのノーベル文学賞作家 ガルシアマルケスが大人の残酷な童話として 書いたと言われる 6つの短編と中編が1つ 百年の孤独と族長の秋の間に書かれている 短編集。 【気に入った 前半の2作品感想】 ◉…

【バナナフィッシュ日和】 J.D サリンジャー

【バナナフィッシュ日和】 J.D サリンジャー100点/100点サリンジャー短編集 ナインストーリーズ内の最初の話バナナフィッシュにうってつけの日バナナフィッシュ日和 そのほかいろいろ訳者によって いろんな題名がある。ストーリーはハネムーンに来ているシー…

マンハッタン ウディアレン 映画感想

マンハッタン ウディアレン 100点/100点 ◉ウディアレンは やっぱり 良い ストーリーは、40過ぎの放送作家の中年男が、17才女の子と付き合っているが、現実的ではないから俺には本気になっちゃだめだよとか言いつつ(やることはヤッてる)元カノにたまたま会…

ガルシアマルケス 【予告された殺人の記録】 感想

100点/100点【予告された殺人の記録】 ガルシア マルケスコロンビアのノーベル文学賞作家 有名な百年の孤独よりあとに書かれた作品◉書き出しが最高“自分が殺される日、サンティアゴ ナサールは、司教が船で着くのを待つために、朝、五時半に起きた”から始ま…

職業としての小説家 村上春樹 感想

100点/80点職業としての小説家村上春樹の小説 エッセイなどある程度読んできたが、今までの本とは異なる内容 が書かれているのではないかと期待し購入。この本にも書いてあるし、前から本人も言っているように 昔から言ってることが変わらないから 同じよう…

【LAヴァイス】トマスピンチョン 感想

100点/100点【LAヴァイス】トマスピンチョン最高に面白かった、分厚いし時間かかるかなと思ったが グイグイ引き込まれて 一気に読んだこの感じは久しぶりで興奮した朝目覚めたらそのまま本を手に取り一時間読むなんて 最後はいつだったかも思い出せない。そ…